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全世界的ワーキングプア


 ワーキングプアとは一体どんなことをいうのか
を考えてみた。
 タイミングよく今日の毎日新聞の「書評」欄に
養老孟司氏がこんなことを書いている。

中略

 「ビルゲイツ一人の年収がアメリカの下層四割の
人たちの年収の合計に匹敵する」という
 ここで養老氏は「へえ~と、いうしかない」と
感心し、さらに
 「当たり前だが、それぞれの社会に金持ちもいれば
貧乏人もいる。アメリカはそれが極端であるらしい。
中国もそうだという…」

その後、数章ののち同じ文中で

「アメリカ農務省のデータによると、2005年にアメリカ
国内で『飢餓状態』を経験した人口は3510万人」という
 これは全人口の12%に当たるらしい。

 こういう事実に養老氏は独自の見解を書いているが、
それはともかくとして、これらが多分真実であるなら
日本もよく似たようなものであろう。
 ごく卑近な例で恐縮だが、最近どのショッピング・
センターに行っても、駐車場の料金係がどんどん
減っていて殆どが機械化されている。
 公園や市街地でも同じで、人間の働く場が駆逐さ
れているのが目につく。
 こういった所で行われる省力化が一体どこに向かう
のかを考えると、それは単直には「働く場」の激減で
あり、需給関係からみると、労働力の供給過剰という
ことになる。
 使用者側は安価な労働力を求め、供給側は過当競争
に甘んじて「そこそこのところ」で我慢しなければ
ならぬ。
 わたしが驚いたのは、昨年採用されたある会社では
パートタイマーは働きたくも「週40時間以上はダメ」
といわれた。
 これなどはまだ良い方で、その半分20時間くらいが
パートタイマーの週平均シフトだという。
 月収に直すと最高でも月12万~16万くらいである。
こういう身近な例を考えただけでも、啄木の
「働けど働けど…」という嘆きとは次元が違っても
実感となって迫ってくるような気がする。
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