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漱石『猫』のふしぎな言葉遣い

nid二代目チコ

『猫』に見られる不思議な表現…
 たとえば「逆戻り」のことを迷亭の口を借りて
「あとびさり」と言わせている。


「あとびさり」

迷亭「しかし土用中あんなに涼しくって、今頃から暑くなるのは不思議ですね」
細君「ほんとでございますよ。せんだってじゅうは単衣(ひとえ)では寒いくらいでございましたのに、一昨日(おととい)から急に暑くなりましてね」
迷亭「蟹(かに)なら横に這(は)うところだが今年の気候はあとびさりをするんですよ。倒行(とうこう)して逆施(げきし)すまた可ならずやと云うような事を言っているかも知れない」

また、「カーライル」という野球選手がいることを最近知った。

カーライルのエピソード

自分が胃病で苦しんでいる際(さい)だから、何とかかんとか弁解をして自己の面目を保とうと思った者と見えて、「君の説は面白いが、あのカーライルは胃弱だったぜ」とあたかもカーライルが胃弱だから自分の胃弱も名誉であると云ったような、見当違いの挨拶をした。
すると友人は(これも迷亭にちがいない)「カーライルが胃弱だって、胃弱の病人が必ずカーライルにはなれないさ」
と極(き)め付けたので主人は黙然(もくねん)としていた。

また別の個所では
「こんな噺(はなし)もあるよ」とだまってる事の嫌(きらい)な迷亭君が云った。
「カーライルが始めて女皇(じょこう)に謁した時、宮廷の礼に嫻(なら)わぬ変物(へんぶつ)の事だから、先生突然どうですと云いながら、どさりと椅子へ腰をおろした。ところが女皇の後(うし)ろに立っていた大勢の侍従や官女がみんなくすくす笑い出した――出したのではない、出そうとしたのさ、すると女皇が後ろを向いて、ちょっと何か相図をしたら、多勢(おおぜい)の侍従官女がいつの間(ま)にかみんな椅子へ腰をかけて、カーライルは面目を失わなかったと云うんだが随分御念の入った親切もあったもんだ」
「カーライルの事なら、みんなが立ってても平気だったかも知れませんよ」と寒月君が短評を試みた。
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以前、記憶によると阪神に在籍されていた選手ですね。
名前だけは、うっすら記憶に残っております(u u)

ありがとうございます

そうでした。阪神にいたんですね。
沈殿した記憶の底をかき混ぜていただき
本当に感謝感激ですv-421
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 …漢字では「唯一無二」…これを横文字では ” yuiits " と略す
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